ぎぼさとしです。
毎日毎日ムシムシで気持ちが悪いです。 今年はエルニーニョさまのおかげで梅雨明けが遅いそうですね。早く明けてほしい!
今回紹介する帯は、新作六通帯「首里城」です。ズバリなネーミングですね。
これぞ紅型〜って感じです。 たまにはこういうものも染めたくなります。
花は梅、じゃなくてハイビスカスです。それに琉球松。
古紅型のようなビンウシー(糊伏せ)を目指しましたが難しいです…。
もっとはみ出したかったな〜。いい感じにはみだすのがすごく難しい。
この図案は竜潭池にかかっていた世持橋から見た首里城をイメージして作りました。
色入っていない部分が世持橋です。
鎌倉芳太郎著「沖縄文化の遺宝」より抜粋。
(この本は沖縄県民全員に持っていて欲しい本です!)
欄干には魚や蓮や蟹の彫刻が施されていました。
日本と中国と琉球がミックスされたスバラシイものだったそうです。
そんな素晴らしい橋も沖縄戦で破壊されました。
首里は地形が変わるほど爆撃を受けてしまったそうです。
貴重な工芸品や建物、そして首里城も跡形も無くなってしまいました…。
鎌倉芳太郎さんは戦前沖縄に滞在し、民俗、宗教、建造物、工芸などを研究し、貴重な写真をたくさん残しました。著書「沖縄文化の遺宝」という本には研究した記録と写真が載っています。 写真に写っているものはほとんどが沖縄戦で無くなってしまったものばかりです。
その沢山の資料は鎌倉さんが東京に持ち帰って保管していたのですが、その大半が今度は東京空襲で消失してしまいました。そんななか奇跡的に空襲を間逃れた資料がありました。
沖縄の研究ノートや写真、そして紅型資料です!
戦前に収集していた型紙1000枚以上や染め見本など、大変貴重な品々です。
それが残っていたおかげで戦後の紅型復興が出来たと言っても過言ではないと思います。
大正末期に取り壊しが決定していた首里城を救ったのも鎌倉さんです。昭和3年に大修復工事をしましたが、沖縄戦で跡形も無くなってしまいました。
その後1992年に復元された首里城も鎌倉さんの資料があったから復元出来たそうです。 沖縄県民は鎌倉さんに感謝してもしきれません。
紅型をやっている私達はなおさらです。ひとりの力って偉大ですね。
そんな鎌倉芳太郎さんの残した写真などの展示会が今週の日曜日(22日)まで沖縄県立博物館でやっています。まだ間に合いますよ。
沖縄県民の皆様、ぜひ足を運んでください。 きっと感動するはず!
そしてもうすぐ慰霊の日。なくなった文化財の追悼もしたいです。